波頭

束の間、淡く残ることについて

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

すれ違う栞の束と (2)

すれ違う栞の束と * また目眩が来る。魔法をかけられて、なにもカメラに映らなくなる。 石巻市 最寄りのコンビニまでの道 焼け焦げた牛の頭蓋を脳天から叩き割っている男たちがいる。小学生くらいの子どもが切り分けられた山羊の内臓をせっせと持ってきて、…

すれ違う栞の束と (1)

すれ違う栞の束と * それはすべて、目の前にいるひとを信じてしまったからだった。 Ponorogo 砂遊びをする少年 千葉市 23時、目の前 運ばれてきたものをしばらく、見つめてみる。なんだかいつも、さっさと破いて中身を取り出してしまいがちな気がして、今日…